薬の中でも、ホルモン剤は、副作用が最も大きなジャンルに入ります。
大変微量であるにもかかわらず、体の至る所に大きな影響を与える物質です。
アトピー性皮膚炎になったとき、医師から処方されるステロイドも、ホルモン剤の一種です。
少量を塗っただけで、かゆみがさっと引くことからもわかるように、即効性があり、微量でも大きな効果があります。
ただし誤って使うと、体に甚大な副作用をもたらすのも、ホルモンの特徴です。
特別な病気の治療に、必要になったときに使うものと考えたほうがいいでしょう。
ただきれいになりたいという安易な理由だけで、素人が気軽に手を出すレベルのものではありません。
ホルモン注射は、慎重な判断が必要なのです。
しかし、人工的ではなく、自然に、ホルモンを分泌させやすくなる方法があります。
何のことはありません。
よく寝ることです。
美肌に影響のあるホルモンは、睡眠中、最も多く分泌されます。
わざわざホルモン注射をするくらいなら、生活を見直して、睡眠時間をたっぷり作るほうが得策です。
よく寝た後の肌は、肌の調子がよくなっていると思いませんか。
たった一晩寝ただけで、肌が見違えるのは、分泌されたホルモンのおかげです。
ホルモンが分泌されることで、新陳代謝が促されて、調子がよくなったのです。
「なんだ。よく寝るだけでいいのか」
そうなのです。
たっぷり寝るだけでいいのです。
「肌には寝るのが一番」と昔から言われるのは、そういう意味があります。
睡眠はじっとしているため、時間を無駄にしているような印象がありますが、とんでもありません。
代謝をよくしたければ、ホルモンがよく分泌されるような生活を心がけることです。
ホルモンがよく分泌されるような生活は、睡眠を十分にとって規則正しい生活を送ることが一番です。
「よく寝ること」
簡単に成長ホルモンの分泌を促す方法は、こんなにも身近で、こんなにも簡単だったのです。