着物は、普通の服より、圧倒的な存在感があります。
しっかりした素材に、色鮮やかで華やかなデザイン。
着物は欧米の夕食会でも許される正装の1つです。
ところで、着物を着るとき、どういうメイクが好ましいのでしょうか。
メイクは、一般的に服装とのバランスを考えて、整えます。
バランスという意味では、着物は派手ですから、メイクも派手にすべきかと思います。
しかし、これはよくありません。
着物の場合に限っては、例外なのです。
派手なメイクをしてしまうと、着物に備わった奥ゆかしい雰囲気が壊れてしまいやすいからです。
一般的に、着物を着る場面を思い出しましょう。
着物を着る場面は「儀式」が一般的です。
お茶会、卒業式、成人式、結婚式、上客との夕食会。
あらたまった場が大半ですね。
メイクを派手にすると、着物に備わった品位を落としてしまうだけではありません。
儀式を軽んじている印象を、周りに与えてしまうこともあります。
したがって、儀式の場で着物を着るときは、落ち着いたメイクが正解です。
奥ゆかしい雰囲気の服には、落ち着いたメイクが似合います。
ファンデーションは、いつもより薄く塗りましょう。
アイラインは地味にして、アイシャドーも素朴な色を心がけます。
目元に、ラメは不要です。
口元のグロスも不要です。
落ち着いたメイクに仕上げることで、高尚で洗練されている品位を表現できるのです。