チークと赤ら顔は、そっくりです。
どちらも頬が赤く染まっています。
ほのかに赤く染まる頬は、女性的な優しさがありますね。
赤ら顔の人は、ふと素朴な疑問が浮かびます。
もともと赤ら顔なら、チークを入れなくてもいいのでしょうか。
いいえ、基本的に、チークは必要です。
赤ら顔とチークは、見かけは似ていますが、意味が違うからです。
どちらも頬が赤いことに変わりはありませんが、問題は肌の質です。
立体感の質が、全然違います。
赤ら顔は、血管内の血液の色が赤く透けて見えた状態です。
何らかの原因によって、頬の血流が鈍くなり、赤く染まって見える状態です。
そのままでは、赤みが濃すぎたり、色の広がり方にむらがあったりなど、単にやぼな印象だけになりやすい。
田舎育ちの娘のような、物足りない印象があるのです。
一方、チークは、顔に立体感を加えるためのものです。
ふわりとした立体感によって、顔に女性らしい上品さを加える意味があります。
頬が赤いとはいえ、目的が違うのです。
ただし、いきなりチークを入れるのではありません。
赤ら顔にチークを入れれば、赤に赤を加えることになり、見苦しくなるでしょう。
ここで必要になる化粧品は「グリーンのコントロールカラー」です。
ファンデーションの前に、グリーンのコントロールカラーで、色を整えましょう。
赤とグリーンは補色関係になり、自然な肌色に戻ります。
肌の赤みによっては、グリーンよりイエローのほうが、相性がいいこともあります。
コントロールカラーで頬の赤みを抑えてから、ファンデーションをすれば、きれいな肌色に整います。
あらためてチークを入れると、洗練された顔立ちに仕上がるのです。