電話で話をしていると、急に相手が早く切りたがろうとします。
「もうすぐ見たいテレビ番組が始まるから、もう電話を切らなきゃ」
そういうふうに言われて悲しくなった経験はありませんか。
「自分はテレビ番組以下なのか……」
忙しい時間をやりくりして連絡しているにもかかわらず、テレビ番組の時間が近いだけで、態度が急変する。
悪気があって言っているわけではないのはわかっていますが、妙に悲しくなります。
仲が悪くなってしまうのは、ここなのです。
私にも同じ経験があるので、心当たりがあります。
自分は相手のことを好きであるゆえに、大きな期待を抱いてしまう。
自分に時間を使ってほしいし、自分を最優先に考えてほしい。
しかし、実際そう思っているのは、まだ自分だけ。
相手は、まだ自分のことを単なる友人としてしか思っていない。
この温度差のせいで、テレビ番組を見たくて切りたがろうとする相手に、失望したり怒りを感じたりするのです。
ここが勝負所です。
ここでだらだら言い始めると、逆に印象が悪くなるだけです。
「わかった。じゃあもう切るね」と、あっさり言えるかどうかです。
あっさり切ってもらえると、相手は自分の都合をわかってくれたと思います。
いつか自分がテレビ番組より、貴い存在になれるように、努力が必要だなと反省するのです。
「見たいテレビ番組があるけど、あなたとの電話のほうが大切」と言われるように、もっと仲を深めるのです。