ときどき、あらを探して、通のふりをする人がいます。
レストランに入れば「どこかよくないところはないか」という目で、きょろきょろ周りを眺めます。
悪い部分を指摘して、通のふりをしようとするのです。
「このレストランはダメだね。料理の塩味が効きすぎている」
「ここの肉は、脂のノリが悪い」
「給仕の接客態度が悪い」
何かを批判することで、そういうところまで着目できる自分をアピールしようとします。
一見すれば、よく知っているなと感心してしまいそうですが、ため息が出ます。
少なくとも、元気は出ない。
こういう勘違いの人が、一番かっこ悪い。
異性だけでなく、同性にも一番嫌われるタイプです。
食事が冷めるより、気持ちが冷めてしまうのです。
悪いところを指摘して、通のふりをすることほど、かっこ悪いことはありません。
通ぶっている自分のかっこ悪さに気づいていないことも、恥ずかしいことです。
批判ばかりをする人には、嫌気が差します。
もしどうしても気になるなら、同席者ではなく、給仕に直接言うほうがいい。
同席者に言っても何の改善にもならず、不愉快にさせるだけです。
給仕に伝えれば、指摘になり改善になります。