給仕は「おいしく食べてもらっているだろうか」と内心は不安です。
無表情や無言で食べていると「何か気に入らないことがあったのだろうか」と不安になります。
「食事に問題があったのか。自分の対応に問題があったのか」と気が気ではなくなります。
客としては普通に接したつもりが、給仕を不安にさせることがあるのです。
あなたがお客さんとしてレストランに訪問した際、食事が特においしいと感じたときだけ「おいしい」と伝えるのはよくありません。
それでは、おいしいと伝える機会が限られます。
現在の飽食時代では、感動するようなおいしい食事はなかなか巡り合えません。
では、どうするのか。
食事に大きな問題がなかったとき「おいしい」と伝えるのです。
食べられる食事は、すべておいしいと考えることができます。
ほとんどの機会でおいしさを伝える機会ができますね。
感謝を伝えるタイミングを増やすのが、達人の心がけです。
そうしたテーブルマナーが規則としてあるわけではありませんが、したほうが気持ちよくなります。
給仕にとってお客さんからの「おいしい」という言葉ほど、嬉しい褒め言葉はありません。
もっと上品にサーブしようと心がける、給仕のモチベーションアップにつながります。