韓国旅行のとき、成田空港で珍しいトラブルを経験しました。
早めに到着をして、手荷物検査などを終え、搭乗口のところで待っていました。
搭乗開始時間が近くなったとき、次のようなアナウンスが流れました。
「都合により、出発時間が15分遅れます」
15分くらいならいいだろうと思い、最初は特に気にしていませんでした。
しかし、大変なのは、それからでした。
しばらく経って「30分ほど遅れます」と追加の連絡があったかと思えば「さらに遅れます」とアナウンスが何度も流れました。
2時間以上も待たされた後「飛行機を変更しますので、搭乗口が変更になります」というのです。
飛行機に乗るはずだった大勢の人たちが、指定された別の搭乗ゲートへ移動です。
さらにアナウンスされた時間になっても、まだ乗れる気配がありません。
もうこの時点で3時間以上待たされていて、乗客の多くは怒っている様子でした。
原因も飛行機内の故障か、機器の故障かはっきりしません。
またアナウンスが流れました。
「飛行機の荷物の運搬に時間がかかっていますので、もうしばらくお待ちください」
もともと午後6時ごろに出発予定でしたが、出発は午後10時半。
4時間以上も待たされたうえに、現地に到着するのは0時を回っている状態でした。
すでに公共の交通機関が使えない時間です。
周りの乗客は、想定外のトラブルに困り果てていました。
迎えに来てもらう人は時間の変更を国際電話で伝えている人もいました。
中には空港職員と大声で揉める人も、数名いました。
私は、飛行機の中で読もうと思い、大量の本を持参していました。
読書でうまく時間を過ごしていましたが、待ち時間のあまりの長さに、搭乗前にすべて読み終えてしまいました。
今でも忘れられないトラブルであり、旅の思い出にもなった不思議な経験でした。