この世は、矛盾だらけです。
これは、社会に出た人なら誰しも感じることです。
頑張った人が頑張った分評価されるわけではないし、努力した人が努力した分評価されるわけではありません。
頭のいい人が昇格できるわけでもありません。
「世渡り上手な人」が、評価されるのです。
人間の限りある時間の中で、うまく前に進むには、ささいなコツがあるのです。
たとえば、人間には調子のよいときと悪いときがあります。
本人の努力とは関係なくやる気が出ない、うまくいかない、頭が回らないことがあります。
こんなときに世渡り上手な人は、無理をしません。
調子の悪いときには、休んでしまいます。
その代わり、休んだ分、しっかり体力をため込んでおきます。
ため込んだ体力は、調子がいつもどおりに戻ったときに使い、遅れた分を一気に巻き返します。
プラス・マイナス・ゼロではありますが、調子の悪いときでも、しっかり対処法を知っている人は世渡り上手な人なのです。
よく鬱になる人は「真面目な人」に多いと言われます。
真面目な人は、調子が悪いときも頑張り、調子が出るときも頑張ります。
調子が出ているときに一生懸命になるのはいいのです。
問題は、調子の悪いときにも無理をして頑張ってしまうことです。
常に一生懸命に全力で走っているため、最後には疲れます。
休憩がないため、肉体的にも精神的にも、ストレスがたまる一方です。
うまくストレスを発散するときに発散していないと、ストレスが限界までたまり、最後には鬱になります。
世渡り上手な人は、このストレスとの付き合い方が上手なのです。
ストレスに限らず、いろいろなテーマについて、自分なりの「うまい方法」を見つけています。
世渡り上手な人は、よい成績に必要な分だけ勉強します。
一生懸命頑張ればそれでよいわけではないのです。
休むときにもきちんと休む。
それがうまくできている人が、最後にうまく世の中を渡り歩いていきます。
頑張っている人が叱られて、頑張っていない人がうまく出世していくことが、社会では本当によくあることです。
世の中、矛盾だらけなのです。
実力ある人が前に出られるわけではないのです。
チャンスのあるときに頑張り、チャンスが通りすぎるとまたチャンスがやってくるときまで力を温存します。
そうすることで、うまく実力を発揮でき、本当の成績を上げることができるのです。
世渡り上手な人にならないと、本当の実力を発揮できないのです。
この世でうまくやっていくためには「世渡り上手な人」が、評価されるのです。