まれなケースですが、飼っている犬が逃げてしまうことがあります。
その逃げ方に、不安を感じることがあります。
不意に迷子になるような逃げ方ではありません。
リードを歯で噛みちぎって、逃げています。
客観的にみれば、家出をしたかのようです。
飼い主が嫌いになり、離れたがっているような逃げ方です。
「慣れ親しんだ飼い主を嫌いになったのか?」
不安になりますが、1つチェックしましょう。
もしや、今「盛りの時期」ではないでしょうか。
人間の場合も、思春期といえば、刺激を求めたがる年ごろです。
あなたが中学生や高校生のころを思い出しましょう。
おそらく、学校の帰りに町の繁華街へと寄り道し、ゲームセンターやカラオケなどに向かった経験があるのではないでしょうか。
思春期といえば、刺激を求める時期です。
遠くの世界を見たい気持ちが強くなります。
なにより思春期で外せないのは、やはり「異性」です。
学校の帰りに好きな人とデートなどをして、家に帰るのが遅くなり、親に叱られた。
そんな経験を持つ人もいるのではないでしょうか。
刺激や異性など、思春期はさまざまな刺激を欲する年ごろです。
実は、犬も同じです。
犬の場合も思春期になれば、普段の生活の刺激では足りず、刺激を求めて飼い主のもとを離れるケースが見られます。
自分でリードを噛み切り逃げようとするのは、求めて遠くへ行って、あらゆる刺激を感じたい気持ちが出てきます。
犬にも思春期になれば、異性への関心が強くなります。
異性を求めて、こっそり飼い主のもとを離れようとするケースがあります。
そんな犬の行動を、自分の思春期のころと重ねてみましょう。
なんとなく気持ちが理解できるのではないでしょうか。
犬には、強力な「帰巣本能」があります。
たとえ遠くへ出かけても、五感を最大限に活用して、飼い主のもとへ戻ってくるという本能です。
少し待っていたり、外に出て犬の名前を呼んだりすれば、そのうちすぐ見つかることでしょう。
不自然な犬の行動には、そんな意味が秘められている可能性があります。
盛りの時期を迎えれば、刺激を求める犬のために、少し遠くまで散歩コースを伸ばしたり、散歩の量を増やしたりしてみましょう。
犬が盛りの時期を迎えれば、少しでも欲求を満足させるように飼い主も忙しくなる時期なのです。