スキンシップは、物理的に「肌と肌との触れ合い」のことですが、心理学となると別の効果があります。
心理学では「触れた相手に対して温かさや信頼感を抱く」という効果があります。
たとえば、初対面の人と握手をしたときのことを思い出しましょう。
初めて会って、軽く挨拶をした後、すぐ握手をすることがあります。
「どんな人なんだろう」と不安を感じますが、握手をすると、ふっと警戒心が解けませんか。
まだ具体的な会話は何もしていません。
握手をたった1回しただけで、なぜか打ち解けた雰囲気になれるから不思議ですね。
そのくらいスキンシップには、心理的に影響を及ぼす力が大きいということです。
最初に信頼や温かさがあってスキンシップを取るのではなく、スキンシップを取るから信頼や温かさが伝わってくるということです。
仲良くなってから握手をするのではなく、握手をするから仲良くなれるということです。
握手をするから、相手との心の距離が近づき、親しくなるきっかけになります。
さて、夫婦関係でも同じです。
夫婦間のスキンシップとは、いちゃいちゃです。
単なる握手だけでなく、いちゃいちゃになるとその効果も強力です。
肩を触れ合ったり、抱き合ったりなど、いちゃいちゃするのは夫婦だからこそできること。
「いい大人が何をやっているんだ」と思いますが、大人でもスキンシップは必要です。
公共の場など、人目の多いところではマナーの問題もありますが、2人きりのときに、いちゃいちゃは悪いことではありません。
いちゃいちゃしている夫婦で、仲の悪い夫婦はいません。
愛し合う関係を維持し、もっと仲を深めるために大切なことなのです。