叱るときに大切なのは、いきなり叱らないことです。
いきなり叱るのは、子どもには刺激が強すぎます。
叱られると落ち込みやすく、その結果、親の声が届きにくくなります。
反発心が生まれやすく、素直に受け入れようとする気持ちも薄れます。
子どもが受け入れやすい叱り方を考えましょう。
親の実力を発揮する瞬間です。
大切なことは、叱る前後に「褒める」を入れることです。
「褒める・叱る・褒める」という3段階です。
ジュースをこぼした子どもをいきなり「こら」と叱るのではありません。
「ジュースを1人で飲もうとしたんだね。偉いね。でもこぼしてしまうのはよくないよ。次からもっと上手に飲みましょうね」
こうすれば、受け入れやすくなり、子どもは素直に言うことを聞いてくれるようになります。
机の上の花瓶を落として割ったとします。
「いつもお掃除ができるのにどうしたの。花瓶を落としたら割れて危ないでしょう。次は気をつけようね。きっとうまくいくよ」
誰でも褒められたいと思います。
それは子どもも同じです。
まず褒めることから始めれば、親からの話も前向きに聞き入れやすくなります。
あとに続く叱る言葉も、受け入れやすくなります。
いきなり叱るのは簡単ですが、ここは少し親にも辛抱が必要です。
まず相手を褒めてから、叱り、最後にもう一度褒めるような3段階を心がけましょう。