執筆者:水口貴博

幼児がすくすく育つ30の教育方法(1歳~6歳)

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手がかからない子になり始めたときこそ、注意せよ。

手がかからない子になり始めたときこそ、注意せよ。 | 幼児がすくすく育つ30の教育方法(1歳~6歳)

子どもは不思議です。

まだ分別がつかないころは行儀が悪いので、トラブルを起こしがちです。

父や母から「ああしなさい。こうしなさい」と言われます。

それだけ叱られることも多いですが、自分に注意が向けられていることを実感できるので、嬉しくなります。

叱られながらも「きちんと両親から見られている。愛されている」と感じます。

しかし、子どもは次第に物事の扱い方がわかり始めます。

親としては手がかからなくなり、一安心したいところですが、実はそういうときこそ要注意です。

トラブルが少なくなるというのは、いわば「手がかからない子」になるということです。

自分で靴のひもを結べるようになり、自分で着替えができるようになります。

泣いたり叫んだりすることが少なくなり、次第に手がかからなくなります。

手がかからなくなると、父も母もあまり注意を払わなくなります。

「子ども1人でできるから、ほうっておいても大丈夫だろう」

子どもに接する機会を減らしてしまいます。

それは子どもにとって悲しいことです。

両親からの愛が少なくなり、無視されているような錯覚を起こし始めます。

そこで子どもは考えます。

自分に注意を向けるために、わざとトラブルを起こして、注意を向けさせようとします。

せっかく行儀を覚えて手がかからなくなったのに、また逆戻りという皮肉です。

分別を知っているはずの子どもがいたずらをするとき、理由の半分は、親に振り向いてもらいたいからです。

なんと子育ては難しいのかと思います。

ポイントは、手がかからなくなったときです。

子どもの行儀がよくなり、手がかからなくなったときに、手がかからないからほうっておくのはよくありません。

そういうとき、お父さんお母さんは、子どもに次の言葉をかけてあげましょう。

「今日も行儀よくできましたね。偉いね。すごい!」

手がかからなくなれば、それなりに子どもに話しかけてあげましょう。

すると子どもは、きちんと両親から注目されていることに気づきます。

「無視されているわけではない。両親から褒められて嬉しい。もっと行儀よくなりたい!」

もっと両親から褒められたいと思い、さらに品行方正を心がけようとします。

そういう好循環を作ります。

手がかからない子だから、手をかけないわけではない。

きちんと話しかけてあげましょう。

手がかからなくても、きちんと両親から愛が注がれていることに気づくのです。

幼児がすくすく育つ教育方法(1歳~6歳)(30)
  • 手がかからない子にも「今日も行儀よくできましたね」と、きちんと話しかける。
まとめ

幼児がすくすく育つ30の教育方法(1歳~6歳)

  1. 3つ子の魂が百まで続くのは、本当だった。
  2. 自分の子どもに向かって、笑顔で「ありがとう」と言う。
  3. いくら気になるとはいえ、他の子と比べない。
  4. 子どもは親に触れているとき、一番安心する。
  5. 子どもと話をするときには、大人が子どもの目線に合わせて話をする。
  6. 子どもの頭は、絶対に叩かない。
    叩くくらいなら、優しく手を握り締める。
  7. お風呂の温度は、大人と子どもで感じ方が違う。
  8. 子どもは、悪さをしたくて、しているのではない。
  9. 大人のスピードは、子どもには速すぎる。
  10. 「まだわかっていない」という子どもを、わかってあげる。
  11. 子どもから目を離す時間が、だんだん長くなっていませんか。
  12. 親と子とでは、見える世界が全然違う。
  13. いっぱい愛情を受けた子どもほど、成長が早くなる。
  14. 親がキレやすいと、子どももキレやすくなる。
  15. 親からたくさん話しかけられた子どもは、言語の習得が早くなる。
  16. 「悪いことをしてはいけません」という教え方だけでは、幼い子どもは納得できない。
  17. 子育てにはチームワークが必要だ。
  18. 子どもの話をたっぷり聞いてあげられる親になる。
  19. 子どもはお手伝いによって、成長する。
  20. 子どもと一緒に家事をしながら、説明したり質問したりする。
  21. 「しなさい・してはいけません」より「嬉しい・悲しい」で教育する。
  22. 子どもは子どもとして、日々学ぶ。
    親も親として、日々学ぶ。
  23. 肉声による昔話には、想像力を高める効果がある。
  24. 子どもの喧嘩は事情を聞くだけで、解決する。
  25. 子どもが甘えてこないからと言って、そっとしてほしいとは限らない。
  26. 祖父や祖母に頼ったほうが、子育ての質は格段によくなる。
  27. 子育てには休日がない。
    大変な子育てだからこそ、たまにはひと息が必要。
  28. いきなり叱ると、親の言葉が届かなくなる。
  29. 兄弟・姉妹に対して、平等に接すること。
  30. 手がかからない子になり始めたときこそ、注意せよ。

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