「たくさんの仕事を抱え込むのはよくない」
仕事ではこうした考え方が一般的です。
自己啓発の本では、仕事は1人で抱え込まず、できる仕事は他人にお願いしようという内容が書かれています。
しかし、いつも他人の協力を借りてばかりでは、あなたの成長は平行線のままです。
いつまでもぬるま湯に浸かっている状態では、知恵も知識も技術も磨かれません。
あえて、自分を追い込むシチュエーションを作ります。
わざと、仕事を抱え込みます。
もちろん仕事に押しつぶされない程度の「適度な負荷」が条件です。
いつもより多く仕事を抱え込むことで、知識を磨き、技術を向上させるチャンスに変えることができます。
また、自分の実力がどのくらい通用するのかを試す機会にもなります。
「たくさん仕事を抱え込む」というのは、いわばダンベルを重くする行為と同じです。
筋トレで軽いダンベルばかりを使っていても、筋力の向上は小さいでしょう。
少し重いと感じるくらいのダンベルでトレーニングをすることで、確実な成長ができます。
自分の筋力に応じて、徐々にダンベルの重さも重くします。
そうすることで、挫折することなく、無理なく筋力が鍛えられます。
仕事でも、同じです。
簡単な仕事や楽な仕事ばかりでは、成長は乏しいです。
同じ仕事の繰り返しでは、成長にも限界があります。
そこで、つぶされない程度に、わざとたくさん仕事を抱え込みます。
自分を追い込ませます。
「大変だぞ。こんなにたくさんどうやって片付けようか。何かいい方法はないか」
いつもより大きな負荷を感じるとき、今までのノウハウを1から見直そうとする姿勢に変わります。
これまでにない新しいノウハウを発見したり、身につけるチャンスになったり、技術の向上に一役買います。
もちろん長期にわたって仕事を抱え込むのは健康上よくありません。
「少し重いと感じる程度の負荷」という条件さえ守れば、仕事は適度に抱え込んだほうが、自分の成長のためになるのです。