イエス・キリストの言葉に「悪人は善人より、救いやすい」という言葉があります。
善人のほうがいい人ですから、救いやすいというのも善人ではないか、と思います。
しかし、実際のところ悪人のほうが救いやすいです。
「自分は間違っている」という自覚があるからです。
自分は間違っていると反省して、行動を改めようという意識が強いので、救いやすいということです。
一方で善人は「自分は間違っていない」と思っています。
正すべき癖や習慣があっても「自分は正しい。間違っていない」と思い込んでいるので、なかなか直そうとしません。
だから救いにくい。
善人であるほど、頭が固くなるということです。
成長するのは「自分は間違っているかもしれない」と思う人です。
常に反省する心、行動をよりよく改める姿勢があれば、人間はいつでも成長できます。
世間を賑わすニュースを見てみましょう。
警察官・教育者・政治家など、最も善人であるはずの人間が、事件を起こす例をよく見かけます。
自分は善人だと思い始めたときが、一番危ないです。
正しい行いはしてもいいですが「自分は間違っているかもしれない」という気持ちはいつまでも忘れないことです。