「寝る前にリラックスしたい」と思い、飲み物を飲みたくなるときがあります。
代表は、コーヒー・紅茶・お茶です。
どれも人気のある代表的な飲み物です。
しかし、実は、コーヒーも紅茶もお茶も、睡眠を妨げる代表的な飲み物です。
コーヒーは、覚醒効果のあるカフェインが含まれているため、睡眠の邪魔をします。
知られていませんが、紅茶にも、コーヒーに相当するカフェインが含まれているので、要注意です。
お茶は、渋みや苦みを生み出す成分であるカテキンに、覚醒作用があるためです。
寝る前にちょっと一息と思って、口にした飲み物のせいで、眠れなくなってしまうというのは本当です。
では、こういうときには何を飲めばいいのでしょうか。
一番おすすめなのは、ホットミルクです。
眠くなる物質は、睡眠促進ホルモンである「メラトニン」が正体ですが、メラトニンの生成を促すのは脳内物質「セロトニン」です。
セロトニンを生成するためには「トリプトファン」という必須アミノ酸と、その合成に必要な「ビタミンB6」です。
通常、トリプトファンは、体内では生成されず、食事から摂取するしかありません。
そのトリプトファンとビタミンB6の両方が豊富に含まれている飲み物が、ミルクです。
トリプトファンのおかげで、セロトニンが生成され、セロトニン効果のため精神の鎮静効果もあり、メラトニンも生成されます。
特筆すべきは、ミルクには適度に満腹中枢を刺激するので、寝る前の食べすぎを防ぐ効果もあるということです。
ダイエット中の女性には、嬉しいニュースです。
温かいミルクだと、おなかも膨らみ、体も温まり、睡眠に入りやすくなるのです。