夜に眠くなるためには、メラトニンの分泌が必要です。
メラトニンの生成を促すのは、神経細胞に命令を出す神経伝達物質「セロトニン」が必要です。
セロトニンは、ドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリンと並ぶ、人の気持ちや感情に影響を与える重要な神経伝達物質です。
特にセロトニンは、気持ちを落ち着かせたり、リラックスしたりするために有効です。
不足すると、いらいらしやすくなります。
セロトニンの分泌が促されれば、気分が落ち着くため、睡眠も入りやすくなります。
さて、このセロトニンの生成には「トリプトファン」という必須アミノ酸と、その合成を助ける「ビタミンB6」が必要です。
トリプトファンは、体内では生成されず、食事から摂取する必要があります。
ミルクには、トリプトファンもビタミンB6も豊富に含まれているため、睡眠前のホットミルクは有効です。
ミルクはどこにでも販売されていますし、健康にもいいですから、手軽に摂取できます。
もう1つ、手軽に摂取できるものがあります。
それが、バナナです。
バナナもミルクと同じように、セロトニンのもととなるトリプトファンと、その合成を助けるビタミンB6の両方が含まれています。
世界中どこでも安く購入できますし、果物ですから消化に負担もかかりません。
また満腹感はセロトニンによって感じるので、食事の量を抑える効果もあり、ダイエットにも有効です。
快適な睡眠のために、夕食にバナナを取り入れればいい。
お昼のデザートとしてのバナナは、おいしいだけでなく、健康にもよく、安眠にもつながるのです。