「これだけお金を使えば、どのくらい豊かになれるか」
もっともらしい考え方に思えます。
しかし、実はお金が貯まらない人に共通する考え方です。
どこがいけないのかというと「豊かさ」という部分です。
豊かというのは、曖昧です。
人によって、考え方や感じ方が異なります。
次のように考えるのです。
「これだけのお金を使えば、どのくらいのお金が入ってくるか」です。
「食事に1日2000円使った。使った2000円で、自分はどれだけお金を稼ぐのか」と数字で考えます。
曖昧な「豊かさ」を、具体的な「数値」にすればいいのです。
「豊か」という表現は曖昧で数値化できませんが「お金」というのは数値化できます。
たとえば「食事に2000円使った。満腹になった。幸せになった。豊かになった」というのは数字化できません。
曖昧で、適当な表現です。
では、次のように考えましょう。
「食事に2000円使った。これで1日仕事ができる。1日仕事ができれば1万円稼ぐことができる。8000円の純利益がある」
このように考えるのです。
使ったお金で、どのくらいお金が入ってくるか、どのくらい純利益があるかです。
「支出」と「収入」をしっかり数字に表します。
収入のほうが多いかぎり、この人は、絶対に破綻しません。
赤字にならないはずです。
こうしたお金に対するシビアなものの見方が、お金持ちになるために必要です。
「かっこいい車だな」という曖昧で適当な理由で、車を買うのではありません。
「この車を買うために必要なお金か。この車を手に入れることで、仕事が向上して、稼ぎが増えるようになるか」と考えます。
どうでしょうか。
運や偶然、心のきれいさも、まったく不要です。
単純に、お金の勉強が必要なのです。