言いたいことをダイレクトに言っても、説得力がないと、弱いメッセージになります。
そのままを口にするのもいいのですが、説得力を加えるためには、もう少し工夫が必要です。
私がいつも行っている説得力を上げるための工夫を紹介しましょう。
「例えを話した直後に言いたいことを続ける」という工夫です。
たとえば「厳しい先生ほど生徒のためになる」とはいえ、ありふれた言葉に聞こえます。
しかし「苦い薬ほどためになるように、厳しい先生ほど生徒のためになる」と言えば「たしかにそうだな」と思ってくれるのです。
さらに具体例をいくつか挙げましょう。
「ヒマワリが明るい太陽に向くから成長できるように、人間も明るい方向に顔を向けるから成長できる」
「好きな人と付き合えば幸せになれるように、好きな人と結婚するほうが幸せになれる」
「愛のある親ほど子どもに厳しくなるように、愛のある先生ほど生徒に厳しくなる」
「空気や音が目に見えないように、本当に大切なことほど目に見えない」
いかがでしょうか。
想像しやすい例えを出した直後に、本当に言いたい言葉を続けると「なるほど」と思いませんか。
具体例を出した直後に言いたいことを話すと、なかなかよい説得力が生まれます。
説得力は、いかに相手を納得させるかです。
納得させるために、わかりやすい例を出せばいいのです。