「なぜ人は死ぬのですか」
こういう究極的な質問をする人がいます。
難しい質問に思えますが、シンプルに考えれば当然のことです。
あなたの体は、レンタルだからです。
つまり、一時的に神様からお借りしたものだからです。
レンタルは返すことが前提となっているから、借りることができます。
借りられているだけでも、感謝することです。
借りることができなければ、あなたは今ここに存在していません。
レンタルは一定の期間満了の時期に近づけば、返さなければなりません。
それは、不思議なことでも何でもなく、当然のことです。
レンタルしているものを返すから、ほかの人がまた借りることができるようになります。
耳の痛い話ですが、あなたの体も神様からレンタルしているのです。
いずれ返さなければならなくなるときがやってきます。
つまり「死と直面する」ということです。
「なぜ死ぬのか」と言われても、その理屈は通りません。
「レンタルしたものを、なぜ返さなければならないのか」と言っていることと同じです。
借りたものは返すのが当然です。
借りたものを返さないと泥棒になります。
指名手配されます。
警察に捕まり、地獄に落ちてしまいます。
ほかの人が借りられなくなり、迷惑をかけてしまいます。
誰でも死にたくないのは同じです。
借りたものを返したくない気持ちになるのは、みんな、同じです。
しかし、死ななければならないのです。
レンタルしたものは返さなければならないように、人間も生まれた瞬間から死ぬプログラムがインプットされています。
一時的に肉体を神様から借りて、今、あなたは生きています。
自分の肉体がまた土に還るとき、ほかの人がまたレンタルできるようになります。
それが「輪廻転生」です。
あなたの死は、ただ借りたものを返すというだけです。
返したとき、ほかの人がまた借りられるようになります。
命のバトンタッチができるのです。