私には、そもそも「せっかち」という性格があります。
特別な理由があって意識をしているわけではなく、幼いころからの当たり前の性格です。
生まれつきなのです。
「せっかち」の別の表現は、たくさんあります。
「待ちきれない性格」
「行動が素早い」
「落ち着きがない」
「早とちり」
「スピードがある」
言葉とは面白いもので、言い方を変えるだけで、受ける印象ががらりと変わります。
よい言葉に聞こえたり、悪い言葉にも聞こえたりと、不思議ですね。
しかし、変わるのは言い方だけではなく、受け止め方も同じです。
受け止め方を変えることで、長所にもでき、短所にもできます。
大切なことは、受け止め方です。
生まれたときの、ありのままの性格というものがあります。
どのような性格であろうと、善しあしを決めるのは、使い方しだい、活用しだい、受け止め方しだいです。
前向きに生かせば、自分の長所にできます。
しかし、嫌いだと否定すれば、短所になります。
私は、昔よくテストで回答を急いだばかりに、簡単な問題にミスをしてしまうことがありました。
父からは「早とちり」とよく叱られていました。
そのため「せっかちな性格はいけないことなんだ」という認識がありました。
しかし、一方で「行動が早い」と褒めてくれる人もいます。
そういう言葉を聞くと「せっかちな性格はいいことなんだ」と思います。
どっちが本当に正しいのかと思ったとき、どちらも正しいのです。
どちらも答えになるなら、自分にとってプラスになるほうを選んで、積極的に活用したいと思いました。
そこで私は「せっかち」を前向きに受け止め、仕事や勉強に生かすようになりました。
自分の生まれつきの性格を受け入れて、生かすのです。
私はいつも文章を高速で書いていますが、もともとある性格を生かして書いています。
「書くのが速いですね」と言われますが、私はまったく普通のペースです。
自分の性格をただ前向きに生かしたとき、武器になり、強みになります。
宿命は、変えようとするのではありません。
そのありのままを生かそうとすればいい。
初めからあるのですから、努力をして身につける必要がありません。
ある人は意識して速さを心がけていることを、私は最初から手にしています。
つまり、得をしています。
ありのままの自分の性格は、否定するのではなく、肯定したほうがいいのです。