執筆者:水口貴博

ご縁を大切にする30の言葉

13

心に突き刺さる言葉を言ってくれる人は、神様。

心に突き刺さる言葉を言ってくれる人は、神様。 | ご縁を大切にする30の言葉

私には「あの人は神様だったな」と思う人がいます。

もう一度会うことができれば、謝り、感謝したいなという人がいます。

留学時代に出会った、ギターの得意な洋平という男友達がいました。

ある友人と話していたときのこと、洋平が私のことを話していることをまた聞きします。

「洋平が『貴博君はいいやつだけど、人の秘密をうっかり話してしまうところが少し嫌だ』と言っていた」

言われたときは、声もでないほど胸にぐさりときた言葉です。

私が大の友人と思っていた人が、私のことをそのように思い、そんなことをほかの人に話していた事実は衝撃的でした。

言われてみれば、たしかに思い当たるふしがあり、否定もできません。

よく知っている人からの言葉だけに、説得力があり、重みがあります。

聞いた瞬間は、恥ずかしいことながら、強い怒りがこみ上げてきました。

「何てひどいことを言うのだろう」

自分を否定された気がして、気分がよいとはいえない状態でした。

その言葉がきっかけになり、その人に対して苦手意識が働くようになり、だんだん話すことも少なくなりました。

次第に連絡も取らなくなり、今ではもう会おうと思っても会うことができなくなりました。

友人が私のことを思って言ってくれた言葉でしたが、まだお尻の青い私はそのありがたさを、否定的に受け止めていたのでした。

今から思えば、なんてことをしたのだろうと思います。

冷静に振り返ることができるようになった今、誰もが言えないような大切な言葉を教えてくれたのだなと思えるようになりました。

ためになる言葉は、往々にして耳に痛い言葉です。

心に突き刺さる言葉です。

耳に痛い言葉は、誰も言ってくれません。

口にしてしまえば相手を傷つけ、自分との仲が悪くなるであろうことが想像できるからです。

友人は、あなたが一番必要としている言葉に限って、なかなか言ってくれません。

少し気になるところがあっても「大丈夫だよ」と笑顔で流します。

しかし、本人の成長のためには、その「誰もが言えない痛い言葉」を言ってくれたほうがいいのです。

聞いておいたほうがいいのです。

心に突き刺さる言葉を、わざわざ言ってくれた友人は、今思えば神様でした。

誰もが言えない私のいけないところを指摘してくれ、自分が嫌われることを恐れず、言ってくれたのでした。

そのおかげで、今、自分の欠点に気づくことができ、改めることができたのです。

友人からの耳に痛い言葉がなければ、いまだに気づくことがなかったでしょう。

悪い欠点は、残ったままです。

私のほうこそ、謝り、感謝しなければならないのです。

過去を振り返るとたくさんの後悔が思い浮かびます。

それらはすべて、成長のチャンスだったと気づきます。

恥ずかしい経験、いらいらする経験、怒りに震える経験があれば、成長できるチャンスに恵まれているのです。

ご縁を大切にする言葉(13)
  • 心に突き刺さる言葉を言ってくれる人に、感謝する。
会うことは恥ずかしくない。
恥ずかしいと思うから、恥ずかしいのだ。

ご縁を大切にする30の言葉

  1. 「出会って終わり」という自分を終わりにする。
  2. 年齢を聞く癖をなくす。
    年齢を知りたい気持ちもなくす。
  3. 出会えただけで「ご縁」と呼べる理由としては十分。
  4. 「一時の関係にお金を出す」と思うから、高く感じる。
    「一生の関係にお金を出す」と思えば、安く感じる。
  5. 「これも何かのご縁」と言うだけ、すべての出会いが未来につながる。
  6. 人脈を広げたかったら、まず人望を集める。
    人望が集まれば、自然と人脈は広がっていく。
  7. 目上の人に面会の機会をいただいたなら、下調べが欠かせない。
  8. 人間関係は、利率の高い銀行。
    大切にすればするほど、価値が大きくなって返ってくる。
  9. 「私を覚えていますか」と聞くのは感じが悪い。
    相手を焦らせ、恥をかかせる可能性がある。
  10. 立場の高い人ほど、誰かに会いたがっている。
  11. 大切な人ほど、重要な存在と気づくのに時間がかかる。
  12. 再会をするときは、前もって前回の会話内容を思い出しておく。
  13. 心に突き刺さる言葉を言ってくれる人は、神様。
  14. 会うことは恥ずかしくない。
    恥ずかしいと思うから、恥ずかしいのだ。
  15. 相手が自分のことを覚えていないとき、どうするか。
  16. 相手に好意があっても、伝わらないとゼロ。
  17. あなたの印象は、姿勢で決まる。
    姿勢が美しくなれば、出会いも美しくなる。
  18. 素晴らしい出会いができたから「ご縁」と呼ぶのではない。
    「ご縁」と呼ぶから素晴らしい出会いになる。
  19. 1対1で会っているときは、目の前の人に集中するのがマナー。
    「世界には今この人しかいない」と思うくらいでちょうどいい。
  20. 謝れない人はご縁が続かない。
  21. 別れ言葉を工夫すれば、ご縁が続く。
  22. 「会いたくありません」とはっきり断られることは幸い。
  23. お互いが離ればなれになっても、心ではつながっているようにする。
  24. 念願の人と会ったら、ぜひ記念写真を撮っておこう。
    懐かしい思い出になり、あなたの中で生き続ける。
  25. 「お会いできて嬉しいです」より「夢が叶いました」
  26. すぐ顔に出る人を悪く言ってはいけない。
    相手の感情を一目で確認できることほど、楽でありがたいことはない。
  27. 出会いに恵まれるから「おかげさま」と感謝するのではない。
    「おかげさま」と感謝するから出会いに恵まれる。
  28. 残念な出会いであっても、いい出会いをした後のように、すがすがしい表情をしよう。
  29. ご縁を逃しても落ち込まない。
    世の中には、まだまだたくさんのご縁がある。
  30. 一度しか会ったことがないのに、ずっと覚えている人がいる。
    一生忘れられない人がいる。

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