執筆者:水口貴博

ご縁を大切にする30の言葉

15

相手が自分のことを覚えていないとき、どうするか。

相手が自分のことを覚えていないとき、どうするか。 | ご縁を大切にする30の言葉

久しぶりに会って声をかけたとき、思わぬ返事をされることがあります。

「どちら様ですか。以前にお会いしましたか。失礼ですが覚えていません」

相手が自分のことを覚えているとは限りません。

ごくまれに自分のことを覚えてくれていないことがあります。

印象が薄かったり会話時間が短かったりするときによくあります。

「印象に残っていないのだな」

「きちんと自己紹介もしたのにな」

「楽しく会話もしたはずなんだけど、記憶にないのは寂しいな」

自分のことを覚えていないことがわかると、少しがっかりします。

名前どころか顔すら覚えられていないと「自分の存在とは何だったのだろう」と思ってしまいます。

がっかりではなく、むっとする人もいるかもしれません。

しかし、ここは大切な場面です。

自分のことを覚えていないとき、感情を表に出すのはよくありません。

場の空気が悪くなり、嫌な感じになります。

ここで大切な心得があります。

相手に非があるとは限らない

相手の記憶に残っていないのは、相手に非があるように思えますが、そうとは言い切れません。

自己紹介のとき、自分の声が小さかったせいで聞き取れなかったのかもしれません。

自分がつまらない話をしたせいで、印象が薄くなり、忘れられたのかもしれません。

人間は忘れる生き物です。

顔も名前も忘れることがあって不思議ではありません。

相手に悪気があるとも限りません。

あなたが出会った人をすべて覚えているわけではないように、相手も出会った人をすべて覚えているわけではありません。

とりわけ同時に大勢と会う場面では、一人一人の名前と顔を覚えにくく、苦労した経験があるでしょう。

相手に非があるとは限らないのですから、謙虚になることが大切です。

喜んで2回目の自己紹介をしよう

相手が自分のことを覚えていないときは、出会いのやり直しをしましょう。

2回目の自己紹介をします。

すでに会ったことがある関係であっても、あたかも初対面であるかのように、もう一度自己紹介をします。

さっと気持ちを切り替え、潔く自己紹介をやり直したほうがスマートです。

名前も出身地も身の上話も、同じ内容であっていいので、繰り返しましょう。

自己紹介をするときも、嫌々面倒くさそうにするのではなく、にこにこ楽しそうにすることが大切です。

出会いのやり直しを楽しめる人になることです。

同じことを話していくうちに、相手が思いだしてくれるかもしれません。

小さなことに腹を立てず、おおらかな気持ちで丁寧に対応することが大切です。

前向きな気持ちで出会いのやり直しを楽しむ人が、出会いに恵まれます。

ご縁を大切にする言葉(15)
  • 相手が自分のことを覚えていないときは、出会いのやり直しを楽しむ。
相手に好意があっても、伝わらないとゼロ。

ご縁を大切にする30の言葉

  1. 「出会って終わり」という自分を終わりにする。
  2. 年齢を聞く癖をなくす。
    年齢を知りたい気持ちもなくす。
  3. 出会えただけで「ご縁」と呼べる理由としては十分。
  4. 「一時の関係にお金を出す」と思うから、高く感じる。
    「一生の関係にお金を出す」と思えば、安く感じる。
  5. 「これも何かのご縁」と言うだけ、すべての出会いが未来につながる。
  6. 人脈を広げたかったら、まず人望を集める。
    人望が集まれば、自然と人脈は広がっていく。
  7. 目上の人に面会の機会をいただいたなら、下調べが欠かせない。
  8. 人間関係は、利率の高い銀行。
    大切にすればするほど、価値が大きくなって返ってくる。
  9. 「私を覚えていますか」と聞くのは感じが悪い。
    相手を焦らせ、恥をかかせる可能性がある。
  10. 立場の高い人ほど、誰かに会いたがっている。
  11. 大切な人ほど、重要な存在と気づくのに時間がかかる。
  12. 再会をするときは、前もって前回の会話内容を思い出しておく。
  13. 心に突き刺さる言葉を言ってくれる人は、神様。
  14. 会うことは恥ずかしくない。
    恥ずかしいと思うから、恥ずかしいのだ。
  15. 相手が自分のことを覚えていないとき、どうするか。
  16. 相手に好意があっても、伝わらないとゼロ。
  17. あなたの印象は、姿勢で決まる。
    姿勢が美しくなれば、出会いも美しくなる。
  18. 素晴らしい出会いができたから「ご縁」と呼ぶのではない。
    「ご縁」と呼ぶから素晴らしい出会いになる。
  19. 1対1で会っているときは、目の前の人に集中するのがマナー。
    「世界には今この人しかいない」と思うくらいでちょうどいい。
  20. 謝れない人はご縁が続かない。
  21. 別れ言葉を工夫すれば、ご縁が続く。
  22. 「会いたくありません」とはっきり断られることは幸い。
  23. お互いが離ればなれになっても、心ではつながっているようにする。
  24. 念願の人と会ったら、ぜひ記念写真を撮っておこう。
    懐かしい思い出になり、あなたの中で生き続ける。
  25. 「お会いできて嬉しいです」より「夢が叶いました」
  26. すぐ顔に出る人を悪く言ってはいけない。
    相手の感情を一目で確認できることほど、楽でありがたいことはない。
  27. 出会いに恵まれるから「おかげさま」と感謝するのではない。
    「おかげさま」と感謝するから出会いに恵まれる。
  28. 残念な出会いであっても、いい出会いをした後のように、すがすがしい表情をしよう。
  29. ご縁を逃しても落ち込まない。
    世の中には、まだまだたくさんのご縁がある。
  30. 一度しか会ったことがないのに、ずっと覚えている人がいる。
    一生忘れられない人がいる。

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