世の中には、友人を作るのが上手な人と、下手な人がいます。
上手な人と下手な人はどこが違うのでしょうか。
隣り合わせにして見比べれば、すぐわかります。
友人を作るのが下手な人は、話しかけられるまで話をしないタイプです。
相手から話しかけられればもちろん話しますが、自分から進んで話しかけようとしません。
「恥ずかしいから」「勇気がないから」という人もいますが、表面的な理由にすぎません。
本当に話しかけられない理由は、偉そうにしているからです。
「自分は特別クールな人間なんだ」「相手が話しかけてきてから話をしてやろう」という、つまらない意地を張っています。
だから友人が余計にできません。
特に十代の人は「かっこよさ」を重視します。
人目をとても気にします。
私がそうでしたから、よくわかります。
私は昔、今以上にシャイでした。
人に話しかけることが恥ずかしく、いつも人目を気にしていました。
話しかけることができない人でした。
しかし、実のところ、シャイだったからではありません。
シャイという言葉も、人からよく思われたいという理由から言っている「きれい事」にすぎません。
実際のところ、かっこつけていたからです。
「もしおかしな話をして笑われたらどうしよう」
「変な人だと思われないかな」
「いい人だと思われないといけない」
私は、いつもかっこつけるために、恥ずかしがっていました。
シャイというより、かっこつけようとしていたから、行動に怯えていました。
外見ばかりを気にしていたため、かっこ悪いことには恐怖さえ感じていた。
「恥ずかしがり屋」ではなく「かっこつけたがり屋」だったのです。
かっこつけたがるから、ささいなことに怯え、恥ずかしがり、話しかけることができなかったのです。
私はあるときから、かっこつけることをやめました。
「変な人だと思われてもいい」
「初対面での印象が悪くてもいい」
そう肩の力を抜いて、かっこつけることをやめたときに、初めて友人を作ることが上手にできるようになったのです。
あなたがうまく話しかけられないのは、恥ずかしいからではありません。
「おかしな人だと思われたらどうしよう」とかっこつけているから、話しかけられないのです。
見栄を張ろうとするあなたの心が、余計に恥ずかしがり屋にさせているのです。
友人を作るのがうまい人は、まず自分から話しかけています。
話しかける内容はどうであろうと、話しかけられるまで知り合いになるのではなく、知らない人には話しかけて知り合いになります。
おかしな人、変な人だと思われてもいいと思っています。
誰にでも話しかけることができるのです。
かっこつける。ことをやめれば、それだけで友人を作る方法は、半分クリアできたようなものです。
こここそが最も重要であり、みんなが気づいていない一番の出会いの障害なのです。
もう、かっこつけるのをやめませんか。
するとあなたは、人に話しかけることができるようになり、友人作りが上手になります。