人間の体内時計は、24時間ではないことをご存じですか。
正しくは「およそ24時間10分」といわれています。
以前は「25時間」という説が多く聞かれましたが、現代の最新研究によると「およそ24時間10分」が有力です。
つまり、地球の自転周期と人の体内時計には、ずれがある状態です。
では、なぜ人の体内時計は、地球の自転周期とずれているのでしょうか。
それは、地球の自転周期の変化したことに関係しているといわれています。
はるか大昔、地球は24時間以上の周期で回っていた時期がありました。
当時の生物は、24時間以上だった地球の自転周期に体内時計を合わせました。
ところがその後、地球の自転が短くなって、24時間周期になります。
その変化が早いため、生物の体内時計の調整が十分追いつかなかった。
その結果、人の体内時計は、現在でもずれが生じたままになっているといわれています。
さて、ここで疑問が浮かびます。
地球の自転周期と体内時計にずれがあるにもかかわらず、私たちは1日を24時間周期でうまく生活ができています。
このずれは、どう修正されているのでしょうか。
その鍵を握るのが、朝日です。
人は朝日を浴びたとき、体が「朝」と認識して、体内時計のずれを正しく修正します。
そのため夜更かししても、朝日を浴びさえすれば、一時的な不規則で済むのです。
朝日には「体内時計の修正」という大切な役目があります。
朝起きれば、眠くても朝日を浴びましょう。
空を見上げ、両手を広げ、シャワーを上げるかのように日光に当たります。
朝日を浴びる習慣は、規則正しい生活のために欠かせないのです。