「時間がなくて読書ができません」と嘆く人がいます。
毎日仕事で忙しく、時間に余裕がないので、本を読む時間がないというのです。
たしかに本1冊を読むには、ある程度の時間が必要です。
読むのが速い人であっても、ページ数が多かったり難しい内容だったりすると、1冊読み切るまでに時間がかかります。
仕事に追われる毎日で残業も多いと、時間に余裕がありません。
時間がなければ読書ができないのも当然に思われます。
しかし、実際は逆です。
読書をしないから、時間がないのです。
読書をしないとどうなるか。
新しい知識や知恵が得られません。
仕事のスキルが停滞したままになります。
どうすれば効率よく処理できるのか、どうすれば人間関係を円滑にできるのかわからないままになります。
忙しい日々が続くばかりで、時間不足の状態が何も改善されません。
「どうすることもできない」「どうせ何をやっても無駄」というネガティブな感情から抜け出せない。
時間がないから読書ができないのではなく、読書をしないから時間がないのです。
時間を作りたいと思ったら、まず読書をしてください。
たとえば、ビジネス書を読めば、仕事に役立つ知識やスキルや、円滑な人間関係に役立つ知恵が得られます。
仕事の効率が良くなり、時間の使い方が上手になります。
知識やスキルばかりではありません。
本を読めば「意識改革」が起こります。
思考停止の状態から抜け出せ、自分の頭で考える力が持てるようになります。
「このままではいけない!」「何とかしなければいけない!」という気持ちが生まれ、現状を打破するエネルギーが湧き上がります。
こうしたことが相乗的に作用して、仕事にポジティブな影響をもたらし、結果として時間ができるのです。
時間がないとはいえ、完全にゼロではないはずです。
まとまった時間はなくても、細切れの時間ならたくさんあるはずです。
通勤時間・隙間時間・休憩時間など利用すれば、読書は簡単にできます。
少しずつ本を読み進めていけば、1週間で1冊は読めます。
このペースで読書をすれば、1カ月で4冊は読め、1年で52冊は読める計算になります。
ビジネスパーソンの読書量は中央値で月1冊ですから、普通の人より圧倒的な差をつけられることになります。
時間をないことを言い訳にして読書を諦めないことです。
時間が欲しいなら、まず読書をしましょう。
読書をすると、おのずと時間が増えていくのです。