「話せばわかる」というセリフを耳にすることがあります。
ドラマや映画では「話せばわかるよ」というセリフを耳にすることがあるのではないでしょうか。
誤解されたり理解されなかったりすると、相手がうなずいてくれるまで熱心に説得します。
さて「話せばわかる」というのは本当のことなのでしょうか。
きれい事を抜きにして事実をお伝えするなら「話せばわかる」が実現しないケースがあります。
残念ながら、世の中には、話の通じない人がいます。
どれだけわかりやすく丁寧に話しても、的外れな返事しか返ってこなくて、まともな会話が成立しません。
「話せばわかる」が本当なら、どれだけ楽なのでしょう。
すでに世界は平和です。
離婚も争いも戦争もありません。
どんなに一生懸命話しても、通じない相手がいるのです。
「努力は必ず報われる」というのが嘘であるように「話せばわかる」というのも嘘です。
「頑張って話をすればわかってくれるはずだ」
「いつか必ずわかってもらえるに違いない」
希望を持って話し合いを続けても、不毛なやりとりが続くばかりで、延々と時間を取られるだけ。
時間と労力をかければ、いつか話が通じて理解されるかもしれませんが、その保証はどこにもありません。
「この人は話の通じない人だな」と思ったら、さっさと見切りをつけましょう。
もう相手にするのはやめます。
何度話し合いをしてもらちがあかないなら、諦めも肝心なのです。
「この人は話の通じない人だな」と思ったら、さっさと見切りをつけることが大切です。
ただし、ここで注意したいことが1つあります。
いくら話が通じない人だからといって、相手を嫌いになったり攻撃したりしないことです。
話が通じないと、恨みや憎しみを覚えるかもしれませんが、それは余計な感情です。
ネガティブな感情を持つと、自分が苦しくなります。
相手に抱く感情は、自分に跳ね返ってきます。
これを心理学で「ミラーイメージの法則」といいます。
少々ストレスを感じるかもしれませんが、事実と感情と切り分けて考えることが大切です。
お互いの価値観が合わないだけのことです。
100人いれば、100通りの価値観があることを思い出してください。
自分には自分の正義があるように、相手にも相手の正義があります。
「あなたはそういう価値観を持っているのですね」と思えばいいことなのです。