食事をするとき、ぼうっと食べていませんか。
それはよくありません。
食事をするときは、命をかけて食べてください。
「命をかけて食べるなんて大げさだ」と思ったあなた。
いいえ、大げさではありません。
それは食べる側の都合です。
食べられる側に都合を考えてみてください。
目の前にある食べ物は、突然現れたわけではありません。
その食べ物ができるまでに、命を落とした存在がいます。
牛肉なら牛であり、豚肉であれば豚であり、刺し身であれば魚です。
パンであれば小麦であり、コーヒーであればコーヒー豆です。
植物なら命はないように思えますが誤解です。
植物も動物と同様、命が宿った存在です。
植えられ、育てられ、最後に刈り取られました。
刈り取られたものは、分解され、加工され、運送されました。
命を落とした存在がいた結果、今あなたの目の前にあります。
命を落とした存在の身にもなってください。
命を落とした存在は見返りがありません。
ただただ食べられるだけです。
何の利益も見返りもなく、一方的に命を奪われ、しかも食べられます。
だから私たちは、命をかけて食べるのです。
命をいただくのなら、命をかけて食べて当然です。
私たちができることは、せめて命をかけて食べることくらいしかありません。
命を落とした存在に対して、感謝の念を捧げることです。
ぼうっと食べてはいけません。
ぼうっと食べるのは、命を落とした存在に対して失礼です。
命をかけて食べるのです。
あなたの命のために命を落とした存在がいるのですから、あなたも命がけで食べることです。
さあ、命をかけて食べてください。
「命をかけて、命を食べる」です。
命がけで食べると、味も香りもいっそう楽しめるようになります。
どんな食べ物であっても、感謝しながらいただきましょう。
「私たちのために命を捧げてくださってありがとうございます」
感謝しながらいただけば、いただいた生命力がスムーズに取り込まれ、最大限に生かせます。
できるだけ食べ残さないよう心がけるのが当然と思えます。
一口ごとにあなたの中に命が取り込まれています。
命をかけて食べるからこそ、きちんと命を感じられます。
一口とはいえ、本気になってください。
感謝しながら命を噛み締め、命の重みを実感してください。
いただいた命を無駄なく活用して、命の連鎖を全うしてください。
それが、私たち頂点捕食者としての使命です。