食べてみたところ「まずい」と感じることがあります。
口の中に嫌な味が広がって不快感を覚えます。
気持ち悪く感じて、眉間にしわが寄り、表情が崩れます。
うがいをしたくなることもあるでしょう。
そんなとき、いらいらしてはいけません。
いらいらしたところでいいことは1つもありません。
「まずい!」と叫びたくなるかもしれませんが、ぐっと我慢です。
不快感を覚えるところですが、だからといって腹を立てても精神を無駄に消耗するだけです。
あなたの度量を広げる大切な瞬間です。
ここで心がけたい姿勢があります。
まずいと感じたら「まだ味覚が育っていないだけ」とどっしり構えていてください。
人に味覚は、年齢によって変化します。
一般的に年齢を重ねるにつれて、食の許容範囲が広がる傾向があります。
昔は苦手に感じていた味が、いつの間にかおいしく感じるようになることがあります。
昔は嫌いで食べられなかったものが、あるときから食べられるようになることも少なくありません。
不思議な話ですが、珍しいことではありません。
味覚が変化して、食の許容範囲が広がります。
あなたの味覚の許容範囲は、毎日少しずつ広がっています。
自分でも気づかないくらい、少しずつ広がっています。
「嫌いな食べ物が好きな食べ物になった」という奇跡のような大変化が起こることもあります。
それを食べておいしく感じなくても諦めないでください。
まずいのではありません。
まだ味覚が育っていないだけです。
今はまずくて味を楽しめなくても、この先はわかりません。
だんだん味覚が育っていき、いつの日かおいしく感じるようになる可能性があります。
1年後、3年後、5年後になるかもしれません。
時には10年以上も先になることもあるでしょう。
「おいしく食べられるなんて絶対ありえない」と思うこともでも、0パーセントではありません。
いつになるかはわかりませんが、それをおいしく楽しめる日を待ち望むことです。
年齢を重ねて味覚が育っていけば、にこにこしながらおいしく楽しめる日がやってくる可能性があります。
そういう希望を持って、食の可能性を信じることです。
だからどっしり構えるのです。
「まだ味覚が育っていないだけ」と。
期待すればするほど、おいしく楽しめる可能性が現実的になります。
おいしく楽しめる日も早く近づきます。