表面にとらわれないことです。
表面とは、外に現れた部分のことをいいます。
外に現れた部分は、見えやすく目立ちやすいため、つい目を奪われる傾向があります。
派手なことがあれば、自然と注意が向くでしょう。
評価に関わることがあれば、優先的に考えてしまうでしょう。
きれいなものや美しいものがあれば、うっとり見とれてしまうでしょう。
評価や利害損得に関わることがあれば、気になってしまうでしょう。
よく見えて目立つことは、大切なことであるように思えてきます。
しかしここに落とし穴があります。
表面にとらわれるのはよくありません。
表面にあることが、重要なことだとは限らないからです。
私たちは「見えている部分が正しい」と思いがちです。
これは違います。
表面は、よく見えるだけのことです。
目立つだけのことです。
重要とは限りません。
むしろ重要でないことのほうが多い。
表面にとらわれると、重要ではないことに振り回されることになります。
小さなことに振り回されます。
考えてなくてもいいことを考えることになります。
どうでもいいことに振り回されていると、それだけ注意が分散して、頭の中がごちゃごちゃしてきます。
余計なことにとらわれてしまい、どれに集中していいかわからず、なかなか問題解決に至りません。
表面ばかりを見ていると、大切なことを見落とすことになります。
大切なことを見落とすから、迷うことにもなるのです。
迷わない生き方をするためには、本質に集中することが大切です。
本質とは、そのものの根本となる、最も大切な性質・要素のことをいいます。
本質を見抜き、本質に集中しましょう。
本質は、最も重要なポイントなので、しっかり目を向けることが大切です。
そうすれば、限られたリソースをすべて投下することができます。
しっかり課題を深掘りでき、問題解決につなげられます。
「本質は何か」「本質はどこにあるのか」と自問しながら考えていきましょう。
表面ばかり見るのではなく、本質を見極めてください。
目の前にあることでも、不要と思われることは、思い切って無視することも大切です。
たとえば、成績を上げる方法で悩んでいるとします。
「真面目にノートを取る」「勉強時間を長くする」というのは表面的なことです。
真面目にノートを取っているからといって、内容が頭に入っていなければ、無意味です。
勉強時間を長くしたからといって、ぼうっとしている時間が長いだけなら成績は上がりません。
表面にとらわれるのではなく、本質に集中することです。
勉強の本質は何かというと「知識と理解力を身につけること」に尽きます。
物事を理解して、しっかり知識さえ身につけていれば、試験問題をすらすら解けます。
よい成績を残せます。
本質を考える癖をつけましょう。
表面にとらわれるのではなく、本質に集中する癖をつけてください。
人生の本質は「魂の修行」です。
幸せの本質は「精神的な豊かさ」です。
愛の本質は「個と全体の一体化」です。
本質がわかれば、正しい道が見えてきます。
おのずと必要なアプローチも見えてきます。
本質に集中すれば迷わないのです。