「つまらない」と感じる人に出会って、ショックを受けることがあります。
「なんてつまらない人なのだろう。魅力がない人だ。この人には価値がない」
残念な気持ちになります。
精神的に動揺します。
「無駄な出会いだった」「時間を返してほしい」と考えることもあるかもしれません。
しかし、ここに誤解があります。
世の中につまらない人は1人もいません。
すべての人には価値があります。
それぞれの人には、それぞれの魅力があります。
どんな人にも必ず1つは強みや長所があるように、どんな人にも必ず1つは魅力的なところがあります。
なぜ相手をつまらないと感じたのか。
相手がつまらない人だからではありません。
自分の感性が鈍いからです。
自分に、相手の魅力を感じ取る感性がまだ育っていないから、つまらないと感じました。
「つまらない」と感じることしかできない自分にショックを受けてください。
「まだまだ私は未熟者だ。感性が鈍い。理解力が足りない」
自分の未熟を恥じることです。
どれだけつまらない人だと感じても、相手を批判しないことです。
人生において「つまらない人だね」というセリフは不要です。
自分の恥をさらすだけです。
自分の未熟を露呈するだけです。
つまらない人を批判する暇があれば、自分の未熟を反省して、さらなる理解力の向上に努めることです。
心と感性を研ぎ澄まして、観察力を高めましょう。
「この人にはどこかに魅力があるはずだ」と探し出してください。
肉体の目ではなく、心の目で見ることも大切です。
魅力的なところが必ず1つはあります。
すべての人に魅力があるとわかれば「つまらない人」という発言はできないことに気づくはずです。
気づく力・感じ取る感性を鍛えれば、魅力的なところが見つかります。
この取り組みの意義は、人間関係をスムーズにするだけではありません。
知性や人間性を高めることにもつながります。
世の中につまらない人は、1人もいません。
つまらない出会いも1つもないのです。