執筆者:水口貴博

人の才能を伸ばす30の褒め方

14

「感謝される文章」より「感動できる文章」のほうが、心に残る。

「感謝される文章」より「感動できる文章」のほうが、心に残る。 | 人の才能を伸ばす30の褒め方

私はときどきお客さまに「たくさんの言葉をありがとうございます」という感謝のお便りをいただくことがあります。

これはこれでとても嬉しいものです。

自分の書いた文章がどこかの誰かの役に立っているということに、私はとても嬉しく思います。

その一方で「読んでいて感動しました。元気になりました」という「喜び」を伝えてくれるほうがさらに嬉しく感じます。

「感謝」より「喜び」のほうが、より大きな「感動」が含まれているからです。

「人の心を動かす」ということは、簡単そうでなかなか難しいものです。

お世話をして感謝をすることなら人の手によって簡単にできてしまいます。

しかし、人の心だけは直接に触れることも触ることもできません。

そんな心を動かすことができたというときは、いつも以上に私も感動し喜びがあるのです。

私は今、単に感謝されることから、さらにその1歩先へ進んだ「人に感動を与える文章」を目指しています。

単に説明書のような無味乾燥のような話だけは避けたい。

たとえばパソコンの説明書は、書いている内容はたしかに正しいのですが、読んでいても面白くないし感動もありません。

正しいことは正しいけれど、感動がないので心に残りません。

同じ説明書でも、中には本人の実体験が盛り込まれ、失敗談を通した説明で人の心に訴えかけていきたいのです。

「これは大変だ!」と驚きを感じたり「へえ」という感動があったり、涙が自然と出てくる文章が人の心に残っていくのです。

人の才能を伸ばす褒め方(14)
  • 「感謝される文章」より「感動できる文章」を目指す。
叱るときには、2人のほうがいい。
褒めるときには、みんなの前のほうがいい。

人の才能を伸ばす30の褒め方

  1. 褒め言葉は、人間関係を活性化させる言葉だ。
  2. うまくいった瞬間に褒めること。
  3. 朝のニュースは、ネガティブな情報であふれている。
  4. 話題をコントロールすれば、感情もコントロールできる。
  5. おいしくない食事は「まずい」とは言わず「変わった味ですね」と褒めてしまう。
  6. 日常は褒めることであふれている。
    「当たり前のこと」も、褒める機会にしよう。
  7. 「言葉」も褒めることができる人は、感性が豊かな人。
  8. 褒める人を、好きになる。
  9. 褒め言葉は、完了形や進行形を使う。
    過去形は、できるだけ控える。
  10. 褒め言葉には、人生を変える力がある。
  11. 褒め言葉が、勉強を楽しくさせる。
  12. 陰でこそこそすると、言葉の効力が大きくなる。
  13. 「褒め言葉」と「おだて」の一番の違いは、気持ちに嘘があるかどうか。
  14. 「感謝される文章」より「感動できる文章」のほうが、心に残る。
  15. 叱るときには、2人のほうがいい。
    褒めるときには、みんなの前のほうがいい。
  16. 褒めてくれる人と付き合っていると、能力が伸びる。
  17. 不幸そうな人の言うことを聞いてはいけない。
    自分もそうなってしまうから。
  18. 「この人は違う!」と思われる人は、人とは違うところを褒めている。
  19. もう少し言葉を付け加え、具体的な表現にする。
  20. せっかくの褒め言葉を、ごみ箱へぽいと捨てないこと。
  21. 「言葉」ほど、素晴らしいコミュニケーションの道具はない。
  22. 1日1回は、誰かを褒めよう。
  23. 知らない人にも、褒め言葉で話しかければいい。
  24. 性格の良い人は、よいことを口にする。
    性格の悪い人は、悪いことを口にする。
  25. 心がこもっていないと、すぐ見抜かれる。
  26. 恋愛の下手な人ほど、相手をけなして振り向かせようとする。
  27. 「欠点」は、褒めてもいい。
  28. みんなと同じことをしない。
    みんながしない方法でアピールすること。
  29. 成長するということは、新しい「色」を取り入れるということ。
  30. あなたの努力は、あなたが一番よく知っている。

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