「体が重くてだるい」
体に倦怠感があって悩まされることがあります。
重力が1.5倍になったかのように、体全身が重く感じられます。
体がだるいと、動くのにパワーが必要になり、意欲の減退につながります。
体の中に重りでも入っているのかと思うほど、だるく感じるときがあるでしょう。
もちろん健康上の理由があるなら別です。
けがや病気といった事情があって、体がだるく感じるときもあるでしょう。
薬の副作用によって、だるさや倦怠感が引き起こされることもあります。
健康上の理由がある場合は、無理をせず、ゆっくり休むことが大切です。
また睡眠不足や不規則な生活といった事情がある場合もあるでしょう。
睡眠不足ならしっかり睡眠を取り、不規則な生活なら規則正しい生活に整えることが大切です。
しかし、健康にもかかわらず、体がだるく感じるなら、話は別です。
睡眠時間も十分で、健康なのに体がだるいのは、疲れているからではありません。
動いていないからです。
私たちの体は、じっとしているだけでだるさを感じるようになっています。
じっとしていると、血液の流れが悪くなります。
血液の流れが悪くなると、体に酸素が行き渡りにくくなったり、乳酸がたまりやすくなったりします。
また、血液の流れが悪くなると、脳の活動も低下して、やる気や元気といった気力も出にくくなります。
結果として、だるく感じるのです。
疲れているからだるいのではなく、じっとしているからだるいのです。
だるいからといって、じっとしているのが一番よくありません。
いつまで経ってもだるさが取れず、時間ばかりが過ぎていくでしょう。
だるさを取りたいなら、動くのが一番。
散歩でもジョギングでもかまいません。
「体がだるいからだ、ちょっと運動でもするか」でいいのです。
体を動かして、しばらくすれば、だるさが取れ、体が軽くなっているはずです。
仕事のときも同様です。
体がだるくて仕事の意欲が湧かなくても、とりあえず取りかかりましょう。
だるくても、やる気がなくてもかまいません。
最初の踏ん張りだけ大変ですが、何とか乗り越えてください。
じっとしていると、自然とやる気や元気が出ると思うのは間違いです。
動くから、やる気や元気が出ます。
一度仕事に取りかかれば、頭や体を動かすことになります。
血液の流れがよくなることで、体は温まり、頭の回転はよくなり、調子も上がります。
最初の踏ん張りさえ乗り越えれば、後は楽になります。