上品を身につけるには、片手より両手を意識しましょう。
片手で物を渡したり受け取ったりしていないでしょうか。
片手でグラスや食器を持っていないでしょうか。
「片手で十分ではないか」という意見もあるでしょう。
もちろんちょっとしたときなら、片手によるやりとりも悪くありません。
片手のほうが素早く動けて簡単です。
「片手で持てるのなら片手で十分」という気持ちもわかります。
しかし、上品な人になりたいなら何でも片手で扱うのは注意したほうがいいでしょう。
名刺交換をイメージしてみてください。
名刺交換は、両手で行うのが基本です。
仮に名刺交換を片手だけで行おうとすると、ぞんざいな印象を受けるでしょう。
両手で名刺交換を行うから丁寧な印象があり、上品に映ります。
名刺交換のときに限らず、物の受け渡しは、基本的に両手を心がけましょう。
上品な人には、両手で丁寧に扱う動作があります。
品物を手渡すときや、お金を受け取るときは、両手です。
プレゼントは、渡すときも受け取るときも、片手ではなく両手です。
少し大げさな動作に感じるかもしれませんが、誤解です。
両手で包み込むような形になる。
言葉に出して言わなくても、優雅な動作から「丁寧に渡したい」「丁寧に受け取りたい」というメッセージが感じられます。
両手でやりとりをすると、丁寧な印象が漂い、上品に映るのです。
普段の動作を少し意識するだけですから難しくないはずです。
「いちいち両手は面倒くさい。片手で十分」と思う人もいるかもしれませんが、上品の実現には大切なポイントです。
自分のためではなく、相手が受ける印象を考えましょう。
片手で済むところを、きちんと両手で行うから好印象があります。
両手でする様子から「大切に扱いたい」という丁寧な気持ちが感じられます。
それが、上品へと変わっていくのです。
片手による所作に心当たりがあるなら、さっそく両手を心がけてください。
片手でしかできない状況もありますが、できるだけ両手による動作のほうが気品が漂います。
片手で十分より両手で十二分を心がけたほうが、上品なのです。