風邪の予防は、事前の対策が大切です。
会社では、風邪気味の人が「風邪気味なので早退します」と早めに帰るという光景を目にします。
しかし、そんな人に限って、次の日も思うように回復せず、会社を休みます。
あるいはマスクをして、余計に風邪をこじらせて出社してきます。
風邪を引いている人が、無理に出社しても、周りの人が迷惑します。
風邪は一度引いてしまってからでは、なかなか思うように回復せず、もう手遅れなのです。
「風邪気味」は、つまりすでに「風邪」になっていると考えることです。
一度風邪気味になってからでは、なかなか治らないからこそ、本当の風邪対策は引く前のことを意味します。
風邪のときに限ってよく寝るということは、引いてからより、引く前の日常こそしっかりしておくことが大切なのです。
風邪を引いたときには、まずなにより「いつもよりよく寝ること」で、風邪を治そうとします。
たしかに風邪にとって、睡眠はとてもよく効きます。
寝ている間に免疫力がアップし、ウイルスをやっつけてくれます。
しかし、人間は、睡眠が体によいと知っておきながら、日頃は睡眠不足でいるものです。
あげくには「昨日はあまり寝ていない」とおかしなことを自慢する人まで出てくるほどです。
まったくおかしな生き物です。
「よく寝る」ということを日頃から続けていれば、まず風邪にはなりません。
睡眠中は、免疫力が活発に働く時間であり、その時間が十分に確保されていれば、風邪菌が猛威を振るう隙などないのです。
風邪を引く人は、自己管理のできていない人であり「日常生活を見直しなさい」という体からの警笛なのです。