大人になるにつれて失っていくもの。
それは、子ども心です。
私たちは子ども時代、誰もが想像の天才でした。
知識も常識も知らず、自由奔放でした。
世の中のことはお構いなく、自由に想像していました。
純粋な心があり、まっすぐな考え方をしていました。
常識もルールも知らないということは、世間の決まりやしきたりにとらわれないということです。
常識やルールを知らないからこそ、常識やルールにとらわれない考え方ができるようになります。
語学力は未熟である反面、想像力は最強でした。
あなたも昔、大人を驚かせるような想像力を発揮していたことでしょう。
空に浮かぶ雲を見て「食べられるの?」「どんな味がするの?」という質問で、親を驚かせていたはずです。
ところが年齢を重ねて大人になるにつれて、知識を学びます。
ルールを学び、常識を身につけます。
だんだん世の中を理解していき、現実的な考え方になります。
気がつくと、子ども心が消え、すっかり想像力が弱くなっているのです。
想像力を鍛えるなら、童心に返る機会を作り、子ども心を取り戻すことが大切です。
子ども心は、身につけるものではなく、取り戻すものです。
もともと以前にあったものですから、取り戻す機会や思い出すきっかけを作るだけでいいのです。
童心に返る機会を作り、子ども心を取り戻しましょう。
たとえば、幼い子どもたちと接してみる機会です。
子どもたちは、子ども心を思い出させてくれる先生です。
子どもと接していると、昔の自分を思い出すきっかけになるでしょう。
「子どもはなんて自由なのだろう。そういえば自分も昔はこうだったな」
子どもたちの純粋な心に触れることで、子ども心を取り戻しやすくなります。
子ども向けのおもちゃで遊んでみるのもよい方法です。
けん玉、積み木、ジグソーパズル、立体パズル、知恵の輪、迷路遊び。
子ども向けだからといって、大人が遊んでいけないわけではありません。
子ども向けであっても、大人でも楽しめるおもちゃもあります。
子ども向けのおもちゃで遊ぶと、時間を忘れて没頭でき、童心に返りやすくなります。
昔遊んだ場所に訪問してみるのもいいでしょう。
昔遊んだ場所には、昔を思い出すヒントがあります。
「ここでよく遊んだよね」
「ここで転んで、膝を擦りむいたよね」
「あのときの自分は、こうだったな」
変わったことは何もないかもしれませんが、昔遊んだ場所に訪問することで、昔の自分を思い出すでしょう。
昔の自分を思い出すことで、新しい発想やアイデアが得られることもあります。
童心に返る機会を作り、子ども心を取り戻しましょう。
子ども心を取り戻せば、一気に想像力が倍増するはずです。