芸術創作活動を行うとき、まずスキルを上げようとします。
画家なら、スムーズに絵を描くスキルを上げようとします。
作家なら、上手に文章を描くスキルを上げようとします。
作曲家なら、うまく作曲するスキルを上げようとします。
もちろん芸術家にとって、スキルは欠かせない要素。
むしろ必須能力の1つです。
スキルが高ければ、思いどおりに表現できるようになります。
スキルがあるからこそ、頭の中で浮かんだイメージを、絵・言葉・音楽といった形で表現できるようになります。
スキルは、低いより高いほうがいいのは間違いありません。
まずスキルを鍛えることに専念しようとしますが、そこが落とし穴です。
実は、スキルよりもっと大切なことがあります。
それが、想像力です。
高いスキルがあっても、想像力がなければ、十分生かせなくなります。
どんなに画力があっても、想像力がなければ、素晴らしい絵を描けません。
どんなに文章力があっても、想像力がなければ、感動的な文章を書けません。
どんなに作曲力があっても、想像力がなければ、心に響くメロディーを生み出せません。
スキルは、想像力があってこそ、生かされます。
芸術創作活動とは、頭の中で想像したものを、感性的に表現する活動です。
どんなにスキルが高くても、想像力がなければ、よい芸術を生み出せません。
つまり、想像力は、スキルより大事な能力なのです。
芸術を生み出す源泉こそ、想像力。
表現力も、源泉には想像力があります。
素晴らしい想像力があるからこそ、素晴らしい芸術を生み出せます。
「想像力を鍛える必要がない」と思っているなら、誤解です。
想像力を鍛えないのは、一番大切な仕事をサボっていることになります。
スキルを鍛えるのもいいですが、想像力を鍛えることも忘れないでください。
芸術家として本当に差がつくのは、スキルではなく想像力です。
スキルには限界があっても、想像力には限界がないからです。
想像力が豊かであれば、スキルが足りなくても、芸術作品を生み出せます。
もし想像力とスキルの両方が高いなら、秀逸な芸術作品を生み出せるのは間違いありません。
芸術家にとって、想像力は、スキルより大事な能力。
必要不可欠な武器なのです。