想像力を鍛えるとき、注意したいことがあります。
それは、ストレスです。
ストレスが多い環境では、想像力を働かせたくても、なかなかスムーズにいかないでしょう。
不快な音、うるさい話し声、タイムプレッシャー、過度の緊張感、人間関係の摩擦。
ストレスが多い状況では、精神的な消耗も激しくなって、心も不安定になりがちです。
ストレスに集中力を奪われ、想像するのが難しくなります。
浅い想像や短時間の想像になるなど、想像のレベルが低くなります。
もちろん軽微なストレスならまだいいですが、適度を超えたストレスは、想像力に悪影響しかありません。
ストレスは、想像力の大敵なのです。
想像力を鍛えるなら、できるだけストレスの少ない環境が適しています。
最大限に想像力を働かせたいなら、できるだけ余計なストレスを減らしてください。
理想は、リラックスできる環境です。
想像力を働かせる場面では、できるだけリラックスした環境を選ぶようにしてください。
ストレスがゼロの環境は不可能でも、少ない環境なら実現できるはずです。
たとえば、入浴中やシャワー中です。
入浴中やシャワー中は、1日の中で最もリラックスできるタイミングの1つでしょう。
副交感神経が優位になり、心や体の緊張がほぐれます。
時間も人目も気にせず、ぼんやりできます。
ストレスがなく、リラックスしていると、思考状態が自由になります。
「アイデアは、入浴中やシャワー中に思い浮かびやすい」といわれていますが、リラックスできるからアイデアが浮かびます。
散歩中もよいタイミングです。
ぼんやり歩きながら考え事をしていると、想像力が活発に働くでしょう。
リラックスできるだけでなく、体を適度に動かすことで脳を巡る血流量が上がり、ますます想像力を働かせやすくなります。
椅子に座って考え事をするのもいいですが、散歩をしながら考え事をするのも悪くありません。
じっとしているときには思い浮かばなかった発想やアイデアが、散歩中なら思い浮かぶ可能性があります。
喫茶店で飲み物を飲むときも、リラックスできる場面の1つでしょう。
飲み物を飲みながらリラックスしていると、緊張がほぐれて穏やかな気持ちになります。
クリエイティブな仕事なら、普段より調子よくはかどるに違いありません。
仕事では忙しいときがあって、なかなかリラックスしにくいときもあるでしょう。
上司に叱られて、落ち込むこともあるでしょう。
現代社会は、スピード社会であり、ストレス社会です。
仕方ない場面もありますが、できるだけリラックスできる環境を心がけてみてください。
リラックスすればするほど、想像力が働くようになります。