日常生活では、金額設定で迷う場面があります。
たとえば、ご祝儀です。
就職祝い・結婚祝い・出産祝いでは、祝福の気持ちを袋に包んで手渡しますが、金額で迷います。
「少し多めに渡そうかな」と思いつつも「少しでも安く済ませたい」という気持ちもあって、判断に苦しむことがあります。
お歳暮やお中元を選ぶ場面でも、迷うことがあります。
贈り物には、値段は高いけど小さいものもあれば、値段は安いけど大きいものもあり、多種多様です。
相場を基準に考えつつも、今後の人間関係を考えると選び方に悩みやすい場面でしょう。
「お世話になっているからよいものを贈りたい」と思いつつも「安くてもいいかな」という気持ちもあります。
こうしたとき貧乏性の人は、決まって安いほうを選びます。
「節約になるから」「もったいないから」という安易な理由でけちってしまいます。
出費を最小限に抑えようとして、出し惜しみするのです。
しかし往々にして、けちると相手に伝わります。
金額や内容など、程度の低いものを受け取ると、相場を知っている相手に見抜かれます。
けちると、せっかくの贈り物の印象が悪くなります。
「けちられたな」
「金額を削られたな」
「大切に思われていないのかな」
思わぬ悪印象・不本意な誤解を招き、人付き合いの運を下げてしまうのです。
貧乏性を治したければ、高価なほうを選ぶのが得策です。
印象は、わずかな金額の大小で変わります。
「けち」と思われて印象を下げるくらいなら「気前がよい」と思われて印象を上げたほうがベターです。
「奮発してくれたのだな」「すてきなものだな」と喜ばれるに違いありません。
余計な見栄を張る必要はありませんが、普段お世話になっている人なら、感謝の気持ちを少し上乗せしても損はないはずです。
出費は増えたとしても、実際は微々たる程度でしょう。
「投資」と考えれば、後から回収できるはずです。
余分に増えた出費は、人付き合いの運に変わります。
「これからもよろしくお願いします」という気持ちを考えれば、少し高いくらいがちょうどいい。
奮発した印象が相手に伝わると、好印象につながったり人間関係が円滑になったりなど、間接的に効果が得られます。
出費は増えても、長期で考えると、損より得のほうが大きくなります。
ご祝儀や贈り物に迷ったとき、高価なものを選んでおくほうが、後々の人間関係は良好です。