プレゼンやスピーチの本番前は、歯を磨きましょう。
歯磨きは「歯の汚れを落とす行為」だけではありません。
辞書で「歯磨き」の意味を調べても「歯ブラシで歯を磨いて清潔にすること」というシンプルな解説のみ。
もちろん歯磨きの第一の目的は、歯の汚れを落として、きれいにすることであるのは間違いありません。
しかし歯磨きには、辞書に載らない波及効果があります。
歯磨きとは、精神統一の行為でもあるのです。
あなたが歯磨きをしているときのことを思い出してください。
歯を磨いていると、心の緊張が緩み、だんだん心地よい気持ちになってくるのではないでしょうか。
どんなにいらいらしていても、歯磨きが終わった後は心が落ち着いています。
歯を磨くと「自分の汚れを落としている」「自分がきれいになっている」という快感が得られます。
数分後には歯磨きの結果がわかり、嬉しくなります。
歯を磨くときの音も心地いい。
「ごしごし」という音は、不思議と心を落ち着かせます。
楽器を弾いているわけではありませんが、楽器を弾いているような感覚に近い。
「ごしごし」という音色が、歯を磨く動きに合わせて変わります。
歯磨き粉を使うと、口臭は爽やかになって、口の中もすっきりします。
口の中の粘り気がなくなると、爽やかな気持ちにもなれます。
歯磨きをすれば、歯にも笑顔にも自信が持て、本番で話しやすくなります。
磨き終われば、満足感や達成感も得られます。
本番前は歯を磨きましょう。
食後でなくても、歯を磨く行為は気持ちをすっきりさせたり落ち着かせたりする効果があるので、無駄にはなりません。
歯ブラシを左右に動かす単純作業ですが、心を安定させる作用が大きい。
歯磨きを「精神統一の時間」と言い換えてみてください。
きっと今すぐ歯磨きをしたい気分になるはずです。