歯磨き粉の中には、爽やかな磨き心地を強調した商品があります。
すうっとした感覚が口の中に広がるものです。
ミントの香りがするものが、代表的です。
すがすがしくて気持ちいいですよね。
歯磨きが気持ちよくなると、歯磨きが快感になります。
しかし、爽やかな香りがする歯磨き粉には、注意ポイントが隠れています。
すうっとする感覚によって、歯をきれいに磨けたと勘違いしやすいのです。
すうっとした感覚は、あくまで感覚です。
きれいに磨けたかどうかの判断基準にはなりません。
すうっとした感覚があることで、きれいに磨けたかどうかの判断がしづらくなり、磨き残しやすくなる可能性があるのです。
歯の隅々まで、きれいに歯垢を取り除くことが、本当の意味での歯磨きです。
すうっとした感覚は、メリットでもあり、デメリットでもあるのです。
きれいに磨けるはずの歯磨き粉が、歯磨きの邪魔をしているのでは意味がありません。
歯磨き粉に非はありませんが「きれいに磨けた」と勘違いしやすくなることと、覚えておくといいでしょう。
あらかじめそういう意識があるだけでも、磨き方は洗練されます。
もし、きれいに磨く自信がなければ、すうっとした香りがするものは避けて、スタンダードなものをおすすめします。
歯磨きの主役は、あくまで歯ブラシです。
本当にきれいに歯を磨くことができていれば、歯磨き粉は不要といっても過言ではないのです。