緊張の隠れた大敵。
それが寒さです。
寒さと緊張は無関係に思えますが、深い関係があります。
そもそも寒さで体が震えている状態では、心を落ち着かせるのが困難です。
寒い環境で勉強していたときのことを思い出してください。
寒くてたまらないとき、勉強に集中しにくくて苦労した経験があるのではないでしょうか。
寒さのせいで心も体もこわばり、なかなか心が落ち着かなかったはずです。
体が冷えていると、寒いことだけに注意が向いて、ほかを冷静に考える余裕がなくなります。
これと同じ現象が、スピーチやプレゼンでも起こる可能性があります。
体が冷えると、血行が悪くなって感覚が過敏になるため、緊張を促します。
手先や足先の冷えが気になって、なかなか本番に集中しにくくなる。
寒さに注意が向くと、本番では発表内容が頭から飛んでしまう可能性も高くなります。
冬場のような寒い時期にスピーチやプレゼンをする場合、注意が必要です。
広い部屋で発表を行う場合、室内温度が不十分のため、寒さが目立つ場合があります。
本番前は、体が冷えないように厚着をしておくことをおすすめします。
特に冷え性の人は、入念な対策が必須です。
1枚余分にアンダーシャツを着るだけでも、感じ方が変わります。
足先が冷えやすいなら、靴下を2枚重ねにするのもいいアイデアです。
携帯用のカイロを衣服の内がわに入れておくのもよい方法です。
寒さと緊張が重なると、単純なミスが増える傾向があります。
緊張の対策だけでなく、失敗を防止する意味でも、体を温めておくことが大切です。
「寒いのは仕方ない」「何とかなるだろう」と油断せず、できる範囲で寒さ対策を立てておくのが賢明です。