ネガティブな人とポジティブな人の、違いの1つ。
それは、比較対象の違いです。
比較できるなら何でもよいわけではありません。
比較対象を間違えるとネガティブを招く原因になるため、慎重になる必要があります。
ネガティブな人は、他人と比較する癖があります。
自分の客観的な状態を知りたいとき、まず他人と比較することを好みます。
たとえば、友人との会話を通して、自分の生活水準は相手より上か下かに気づくことがあります。
他人と比較する行為はよくしがちですが、ネガティブな気持ちを生み出す原因になります。
他人と比較すると、優越感であれ劣等感であれ、心の平静が乱れやすくなります。
他人と比較すると、優越感や劣等感などの感情を抱きます。
「あの人のほうが裕福、貧乏」
「あの人のほうが幸せ、不幸」
「あの人のほうが、家が大きい、小さい」
他人と比べたとき、自分のほうが下なら、劣等感を持つでしょう。
「自分が情けない」「恥ずかしい」と自分を責めたり恥じたりして、自信を失う原因になります。
「あの人が憎い」「悔しい」など、不毛な嫉妬や恨みを生む原因にもなるでしょう。
では、自分が上ならよいかというと、それも違います。
優越感は、快感である一方、相手を見下した気持ちがあるため、これも健全な心とは言えません。
優越感のどこかには、軽蔑の心が隠れています。
つまり、他人と比較しているかぎり、優越感・劣等感を抱くことになり、心の平静を乱してしまうのです。
では、健全な心を保つにはどうすればいいのか。
比較対象を改める必要があります。
それが、過去の自分との比較です。
ポジティブな人は、他人と比較するのではなく、過去の自分と比較します。
以前の自分と比べて、自分の成長の様子に着目します。
比較対象があくまで自分なので、自分の行動や成長に集中できます。
行動や成長が感じられれば、自信につながります。
行動や成長が足りなければ、反省を促せます。
嬉しい気持ちも悔しい気持ちも、あくまで自分に向いた感情なので健全です。
嬉しさも悔しさもバネにすれば、大きく飛躍する力に転換できます。