「喧嘩があると仲が悪く、喧嘩がないと仲がいい」
私たちは一般的に、仲のよさを喧嘩の有無で考えがちです。
しかし、ここに誤解があります。
もちろん喧嘩が多いのは問題ですが、喧嘩がまったくないのも問題なのです。
喧嘩がまったくないから、仲がいいとは限りません。
喧嘩がないのは、単に本音で話せていないだけかもしれません。
いくら喧嘩がないとはいえ、本音で話せない関係はつらいでしょう。
言いたいことを我慢して、社交辞令のような会話しかできていないのは、本当に打ち解けていません。
また、お互いの関係が冷め切っているので、喧嘩をすることもない状況もあるでしょう。
喧嘩をする機会すらないほど冷め切っているなら、仲がいい以前の問題です。
仲のよさは、喧嘩の有無だけで考えるのはよくありません。
確認したいのは、きちんと本音で言い合えているかどうかです。
本音で言い合えるなら、多少の喧嘩も必要です。
本当に仲のいい夫婦は、小さな喧嘩と仲直りを繰り返しながら、だんだん関係を深めていきます。
きちんと本音で話ができているので、喧嘩をする前より後のほうが仲良くなっているのです。
喧嘩も、時には必要です。
もちろんいつも喧嘩ばかりでは問題ですが、たまには少し言い争うのも大切です。
本音で言い合い、きちんと言いたいことを言って、初めて関係が深まります。