退職が決まれば、引き継ぎのスケジュールを立てましょう。
スケジュールを立てるのも、引き継ぎの一部です。
手当たり次第に引き継ぐこともできますが、後任者に迷惑がかかるでしょう。
引き継ぎの漏れが出たり、無理なスケジュールになったりなど、前任者としての常識が疑われます。
最悪の場合、退職日までに間に合わない可能性もあるはずです。
引き継ぎの完了は「退職の3日前まで」が一般的です。
退職日から逆算してスケジュールを立てましょう。
まず、引き継がなければいけない仕事のリストアップです。
仕事の進行状況、仕事の種類、手順、方法、段取り。
引き継ぎ作業を細かくリストアップして、方法や優先順位を考えます。
営業職なら、顧客名簿に担当者の詳細情報も書いておくとよいでしょう。
取引先に後任者を紹介する必要があれば、取引先の都合を考える必要があります。
大切な書類があれば、格納場所も教えます。
暗証番号が必要なら、セキュリティーに注意しながら伝えます。
暗証番号に関しては、メモで伝えるより、口頭のほうが適切である場合もあります。
大きな引き継ぎは、一度に教えるのではなく、細かく分けて1つずつ教えたほうがいいでしょう。
なかなか理解してくれなくても、腹を立てず、わかるまで優しく何度も教えます。
引き継ぎの主役は、後任者です。
あくまで後任者の立場に立ち、後任者が無理なく仕事を覚えていけるスケジュールを考えましょう。
後任者にとっても、引き継ぎのスケジュール表があったほうが、安心するはずです。
スケジュールの組み立て方が、引き継ぎの質を決めます。