面接では、時事問題について質問されることがあります。
時事の範囲は広いのですが、主に最近起こった政治経済のニュースが問われやすい傾向があります。
さて、問題なのは「少しだけ知っている」という状態です。
まったく知らないわけではないが、よく知っているわけでもない。
「聞いたことがある」「記事で読んだことがあるような気がする」などの状態です。
生半可な知識のため、回答に困る場面は、誰でも心当たりがあるのではないでしょうか。
しかも、面接という重大な場面です。
「まったく知りません」という返事だけは避けたいため、知っている範囲で、うまく答えようとするのではないでしょうか。
自分の知識を振り絞って、知っている範囲で最大限に答えようとする。
このとき、人間はつい悪い癖が出やすくなります。
知ったかぶりをしやすいのです。
知っている範囲だけで答えればいいのですが、想像を膨らまして、知らないことまで話してしまいやすい。
面接官は、ベテランの社会人です。
的外れの返事から、知ったかぶりであることをすぐ見抜きます。
また「知ったかぶりをする性格」として、さらにマイナスの評価にもつながるでしょう。
つまり、知ったかぶりは、二重の減点につながるのです。
大切なことは「知っている範囲のみで答える」という基本です。
見栄を張らず、知っている範囲で答えましょう。
知らないことは、正直に「知らない」と答える勇気も必要です。
もしくは、前向きな言い方を心がけるのもいいでしょう。
「勉強不足で申し訳ございません。今後、答えられるようにいたします」
「今すぐにはわかりませんが、帰宅後に確認して、ご報告してもよろしいでしょうか」
「わからない」という返事でも、意欲や熱意を見せながら答えるだけで、面接官に与える印象は大きく変わります。
答えられなければ、即不採用になるわけではありません。
答えられなくても、正直であることが伝われば、減点であっても最小限に抑えられます。