業界研究や企業研究では、偏見や先入観を一度忘れましょう。
20年ほど生きていれば、業界や企業に対する知識が、ある程度蓄積されているはずです。
「A業界は成長しつつあり、B業界は衰退しつつある」
「大企業だから安定して、中小企業は不安定だろう」
「ベンチャー企業は勢いがあって、新しい挑戦をしている」
さまざまな予備知識があるでしょう。
しかし、ここが要注意です。
成長業界にある企業は、すべてが好調とは限りません。
成長業界でも、経営が厳しい企業もあります。
衰退業界でも、経営が好調な企業もあります。
こうした点は、企業にも当てはまります。
大企業でも経営が不安定なところもあれば、中小企業でも安定しているところもあります。
ベンチャー企業だから勢いのある経営とは限らず、のんびりした経営のところもあるでしょう。
業界や企業によって、事情はさまざまです。
偏見や先入観は怖い。
最初から思い込みがあると、余分な印象が加わるため、自由な思考を妨げます。
情報を誤認しやすくなり、業界研究や企業研究がスムーズにできなくなるのです。
最初は真っ白な気持ちで取り組みましょう。
「自分は何も知らない」「初めて勉強する」という初心で取り組んだほうが、よい出会いがしやすくなります。