性格とは面白い。
性格の善しあしは、実に曖昧です。
表現の仕方を工夫するだけで、長所にも短所にもなるからです。
たとえば「頑固な性格」があるとします。
頑固と聞けば、ネガティブな印象があるでしょう。
しかし「頑固な性格」を「妥協しない性格」と言い換えると、印象はがらりと変わります。
とてもポジティブな印象になり、長所になります。
どちらも同じ性格ですが、表現の仕方によって、短所が長所に変わります。
「神経質」という性格も「細かい配慮ができる性格」といえば、長所になります。
「潔癖症」を「清潔感を大切にする性格」と表現すれば、やはり長所になります。
「人の話を聞かない性格」は「自主性の強い性格」と言い換えられます。
「変わった性格」は「独自性の高い性格」と言い換えられます。
「無口な性格」は「おとなしい性格」と言い換えられます。
「お節介な性格」は「面倒見のいい性格」と言い換えられます。
「よい性格」「悪い性格」という定義は、あってないようなものです。
性格を改善する必要はありません。
そもそも性格は、簡単に変えられるものではありません。
性格を変えるのではなく、表現を変えればいいのです。
「自分にいいところはない」と思いますが、実際は「いいところばかり」と気づくはずです。