子どものために、大きな遺産は不要です。
大きな遺産があると、かえって子どもは苦労します。
あなたが死んだ後、醜い遺産の争いが起こるでしょう。
家族や親戚の仲が悪くなるのでは、お金を残す意味がありません。
たとえ円満に遺産が分配できても、急に手に入る大金は、人生を狂わせます。
宝くじに大当たりしたのと、同じです。
苦労もなく手にしたお金は、結局、あぶく銭です。
大きなお金も、すぐ使い果たすでしょう。
むしろ狂った金銭感覚のせいで、子どもの人生に悪影響を及ぼす可能性があります。
金遣いが荒いことで、気力や根気などの精神力が衰え、仕事や友人などを失います。
労働の意味を忘れ、働く意欲を失います。
子どものために残したお金で、子どもがダメになるのでは、お金を残す意味がありません。
遺産は、残さないのが一番です。
あなたが持っているお金は、生きているうちに使い切ることです。
お金は、あの世へ持っていけません。
持っていけないから、使い切る姿勢が大切です。
積極的にお金を使うことで、社会に回るお金の循環がよくなります。
そして、あなたが一生懸命に生きている姿を、子どもに見せましょう。
趣味にお金を使うのもよし。
習い事に使うのもよし。
旅行にお金を使うのもよし。
好きなことをやって、楽しんでいる姿を子どもに見せつけます。
そういう姿は、子どもに勇気や希望を与えます。
親が元気でいるほど、子どもにとっても嬉しく思います。
人生を楽しく生き生き生きる姿を見せることが、子どもにとって最高の手本です。
そういう親を見ていると、子どもも元気が出ます。
「こんなふうになりたいな」「自分も見習いたいな」「自分も頑張ろう」と思います。
親が楽しくお金を使う姿から「生きる力」を学びます。
そういう教育こそ、本当に子どものためになります。
親が死んでからも受け継がれる、本当の財産なのです。