試験問題で、不思議な経験をすることがあります。
試験で選択問題が登場したとき、最初は「これだ」と思い、すぐ回答します。
試験時間に余裕があり、見直すと、別の選択肢のほうが正しいように思え、答えを変更します。
ところが、試験の結果を見ると「実は最初の選択が正しかった」という場合があります。
「なんだ。こんなことになるなら、答えを変えるべきではなかった」と思うのです。
これは日常でもよくあります。
考える時間が長くなるにつれて、余計なことを考えてしまい、正しい決断がしづらくなります。
別の選択に変更すると「やっぱり最初がよかった」と、後悔しやすいのです。
もちろん大きな買い物では、よく考えたほうがいいでしょう。
しかし、小さなことは、即断即決が向いています。
迷ったときは、最初の決断を信じることです。
直感は、心のささやきです。
「これがいいよ」と、もう1人の自分がささやきかけています。
直感は、これまでの経験から湧き出る感覚であるため、不たしかに思え、実は正確なのです。
最初の決断は、おおむね正しいのです。