なぜ人は、失敗を恐れるのでしょうか。
つまずいて転んだときを想像すれば、わかります。
つまずいて転ぶと痛いですが、大したことではありません。
擦り傷が痛むかもしれませんが、ばんそうこうを貼っておけば、何とかなります。
本当は、転んだ姿を見られるのが、恥ずかしいのです。
周りに人がたくさんいるほど、情けない姿が強調され、恥ずかしくなります。
擦り傷より、何倍も痛いのです。
失敗も同じです。
私たちが恐れているのは、失敗そのものではありません。
実は、失敗を見られるのが、恥ずかしいのです。
つまずいて転んだ姿を見られるのが恥ずかしいため、失敗を恐れます。
大勢の人から笑われて、心が痛むのです。
精神的苦痛は、肉体的苦痛より、長く深く傷みます。
では、どうすればいいのでしょうか。
度胸をつける修行だと思えばいいのです。
恥ずかしさを我慢する修行です。
度胸をつける修行だと思えば、失敗を見られても、恥ずかしさを受け入れられるようになります。
恥ずかしいほど、度胸が身につくのです。
見られていいではありませんか。
見られたら、見られたです。
それもまた、成長につながります。
恥ずかしい姿を見られるのが怖くなくなったとき、あなたはとても強くなります。